僕はベッドに寝転んでしか本が読めない。
電話も着替えも菓子パンも食いも　全部ベッド。
少しでも楽な方へ楽な方へと流れてしまうのである。
だからなのか？恋人を作るより大阪、西中島や新大阪の風俗情報が満載のアソビバ！で
一時間いくらの彼女のほうが楽で好きなのだ。
 
「きのう、遅かったの？」
いえ、でも僕は遅くても早くても関係なく、いくらでも眠ってしまうんです。
特異体質なんです。
三年寝太郎なんです。
「あとでまたかけるね、寝太郎くん、夜、一緒にご飯でも食べよう」
くすくす笑って電話が切れる。
僕は安心して、また眠り込んでしまう。
 
目覚めたら、きっと夢の中で笑ってくれた彼女をここで探そう。
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